ここでは、日本の歴史を振り返り、食生活や生活習慣の変化、そしてそれが人々にどのような影響を与えてきたのかに言及していきます。
日本における生活習慣病は、かつて成人病と呼ばれ、これは加齢によって生じる病気と認識されていました。
しかしその後、若い世代でも同様の症状が目立つようになったことで、生活習慣を起因とする病であることが判明し、今に至っています。
この生活習慣病の増加の背景には、食生活の欧米化が大きく関係しています。
欧米の食文化が急速に広まったのは、戦後10年後以降、昭和30年あたりといわれています。
主食が米からパンに変わり、ファストフードや加工食品も手軽に手に入るようになり、食事スタイルが劇的に変化しました。
これに伴い、脂肪や糖分の摂取が増え、肥満や糖尿病などの成人病になる人が続出しました。
さらに、生活の洋風化も相まって、運動不足も深刻化。
便利な交通機関や家電製品の普及により、日常生活での身体活動が減少し、それにより肥満や筋力低下が起こりやすくなりました。
このように、欧米化が成人病、現代の生活習慣病の蔓延に影響を与えたことは確かな事実です。
今、私たちはそれを見直し、現代に合った健康的な生活を取り戻さなければならないでしょう。
実際に近年では、和食の栄養価の高さが見直され、かつての日本で主流だった野菜や魚を中心とした食事が再評価されています。
未来の健康を守るためには、生活習慣病の歴史を知ったうえで、予防に努めることが大切です。